意識を変えよう

前項で約2億円という費用のお話をしました。なかなかの金額で気が遠くなるかもしれませんね。ここで目をそむけてはいけません。今
からしっかり貯金しておくことは大切ですが、必要となる人生費用のすべてを貯蓄しなければいけないというわけでもありません。それは給料や年金などの収入があるからで、貯金すべき金額というのは、もっと少なくても済むのです。
また、まだ20代で独身の人の場合は、まずは結婚関連費用に向けた貯蓄を目指して、できるだけ早い時期から先取り貯蓄などで目標金額になるようチャレンジしたいものです。
ところで人生とは、いつ・どこで・どのように変わるのか予想できないことが起ります。病気などで働けなくなる、収入が途絶えてしまう、なども考えておかなければなりません。特にまだ若い人がそうなったら、とてもそれまでの貯蓄では補えません。
各年代における特徴的な費用項目もあります。社会保障等での収入も確認しながら生命保険にも加入しておくのにはそうしたことへの備えと言うことになります。
特に堅実なのは貯蓄型保険の活用かもしれません。一般的に保険といえば「保障」というイメージが強いのかもしれませんが、保険の中には貯蓄機能を持ったものがあります。これは預貯金より利回りも高く、投資よりリスクは低いので人気になっています。
貯蓄機能がある保険は、加入期間が長い保険であり、年齢が上がるとその分保険金を支払う頻度が増えるので、将来の保険金支払いのために保険料の一部を積み立てる必要があります。満期保険金のある養老保険に対しての積み立ても必要です。